モリブロ

ここ最近はよく悩んでいる。

ソリッド・ステート・ドライブ

たまに、何だったんだろうここまでの人生は、と思う。たくさん映画を観られたかもしれないし、たくさん読書できたかもしれないし、スポーツに打ち込んで自信をつけられたかもしれないし、意味もなく筋トレしてマッチョになれたかもしれない時間時間に、俺は何をしていたんだろう。

遺品整理をしていると、3TBのHDDにたくさんドラマや邦画が入っているのを見つけた。暇だったんだろうな、とも思うけども、これだけエンタメに触れられたならそれはそれで良かったんじゃないかとも思う。留学に行っていた頃の写真はきっと自分も気に入っていたんだろうし、AIR MAILのやりとりが全て残っていた。ぼやぼや生きているように見えていたあの人は、人生の面白みを吸い尽くして死んでいったのではないか。

私の輝かしい時代はいつになるのだろう。過去にあったのかもしれないし、これからくるのかもしれない。また純文学やオリエンテーリングに打ち込む日が来るのかもしれないし、音楽や仕事に熱が入るのかもしれない。あるいは、入らないまま、ぼやりと生きながらえるのかもしれない。あと何年間、人生を楽しめるのか指折り数えてみると、さして長くないことがなんとなくわかった。