前回の投稿から4週間が経過しようとしています。あの日までは終わった生活をしていた気がします。朝5時に就寝し、昼頃に起きる。ひどいときは昼にも起きられずだらだら眠り続け、朝3時に目を覚ますことさえありました。2時間タイムリープしたのかと思いました。
私は既にあの終わった大学生ではなく、始まった社会人になり、早3週間が経過しているようなのです。これは文言だけの話でなく、実感としてそう思うのです。
私は人生の中でしばしば睡眠についての悩みを持つことがありました。そんな時は、睡眠についてのバイブルを読みました。きっと今までに7周くらいはしていると思います。まあ別に、画期的なことが書いてあるわけではありませんが、それでも大事なことがたくさん書いてあります。交感神経と副交感神経であったり、運動の重要性であったり、寝る前の習慣であったり、いまも覚えていて実践しているものとしていないものがあります。
終わった大学生だった私は、その本を読んで実行するのですが、結局眠れませんでした。というか、別に私が睡眠を改善する必要なんてなかったのです。別に起きたからといって罰せられるわけでもなく、重大な問題が起こるわけでもない。昼頃に研究室に行ってエナジードリンクを貪り飲んで、プログレス発表が近くなれば徹夜していればよかったのです。終わった人間には背負うものは何もない。だから責任に押しつぶされることなく、軽快で楽に感じるような、でも足取りは重く胸のあたりにもやがかかっていて、自然に猫背になってしまうような、最悪の気分です。
"睡眠サイクルを変更し定着させるには3週間かかる。" その本にはそう書いてありました。
さて、私は社会人の生態系に侵入してからそろそろ3週間経つわけです。昨晩、23時に寝ました。今朝、6時に目を覚ましました。起きる前からセロトニンを分泌させるためにカーテンを開けたまま寝ました。さらに幸福感を得るために、20分早足で散歩しました。情報を頭に積み込みすぎないため、まだテレビもTwitterも、InstagramもYouTubeも見ていません。朝の集中力を活かすために、いまコメダ珈琲でこれを書いています。モーニングを頼みました。セロトニンをより多く分泌させるために1口に20回以上咀嚼しました。ここにくるまでのバスで読書をしました。
なにかこれがディストピアなような、とも思いますし、3週間前の自分は私みたいな人間を忌み嫌っていたのでしょうが、私は3週間前の終わった彼を嫌悪することなどなく、親しみ深い気持ちで緩やかに幸せです。
もう少し生活が荒んでいったら、何か変わるのかもしれません。でも、確かに新たな生活が始まっている気がします。
